Healing space
癒し空間の提供
なぜテントサウナにとりくむのか?
私たちがテントサウナに取り組んでいる理由は、中島が抱える課題にあります。かつての島の活気を取り戻すには、その課題に取り組む必要があると考えています。中島の魅力と課題から、テントサウナに取り組む理由について説明していきます。
中島の魅力
①特産のみかん等の柑橘類
中島は、「みかん島」とも呼ばれています。海に囲まれた温暖な気候と潮風の塩分で土壌は肥沃に。そこで育ったみかんの味は、甘く濃厚で格別な美味さです。この島で栽培できない柑橘類はないと言われる程、柑橘類の栽培が盛んで、国内の離島の中でも生産量はトップクラスです。
②美しい風景
目の前に広がる美しい海は、まさに都会の喧騒から解放される至福の場所です。波の優しい音が耳を包み、清らかな海風が心をリフレッシュします。遠くに見える点々とした島々は、瀬戸内海ならではの景色で、穏やかな波と共に心に癒しを届けてくれます。
中島の課題
①人口減少
ピーク時は、15,000人の島民で栄えていましたが、今や3,000人に減少。1年で100人ずつ減少しています。
②高齢化の進行
高齢者と呼ばれる65歳以上の人口の比率(高齢化率)は、令和3年データによると日本平均は29%。中島は何と67%と急速に高齢化が進行していることが分かります。
そのため、空き家とみかん畑の耕作放棄地が増加しており、島の特産品であるみかん栽培を守っていくためには、早急な課題解決への取り組みが必要です。
③冬場の観光資源不足
夏場は、海水浴客や釣り客、またトライアスロンのイベント開催で島外からの来訪者で賑わいます。しかし、残念ながら冬場には観光資源がありません。
解決策
中島産の柑橘を使用してアロマオイルやジュースなどの商品を製造する取り組みの中で、アロマオイルの蒸留過程でできた多量のアロマ蒸留水を活用できないか?
私たちがこの活動を開始した頃、数年にわたりコロナ禍に置かれたことによって、ストレスをため込んだことも影響していたのでしょうか、日本に空前のサウナブームが訪れました。
アロマ蒸留水をサウナのロウリュウに活用してはどうか?これがテントサウナに取り組むきっかけとなりました。冬場の観光資源不足も大きな課題の一つですが、冬場のイベントとして魅力的なテントサウナイベントを開催し、来訪者を呼び込み、中島の魅力を感じてもらいファン(関係人口)を増やそう!そういった狙いもありました。
テントサウナの特徴・魅力、五右衛門風呂体験
癒し空間
テントサウナの構造としては、テントの中に薪ストーブを設置して燃やし、排気用の煙突を立てたとてもシンプルな造りとなっています。
テントの中は4~5人でゆったりくつろげる空間が広がっていて、薪を燃やして熱しています。テントサウナは室温がおおよそ60度前後とほどよい温かさであるため、サウナが苦手という方でも入りやすいという特徴があります。
温度を上げたいときは、アロマ蒸留水でロウリュウ。ジュワーっという音とともに、蒸気でテント内が温まります。加えて、ほんのりみかんの香りがするので癒しそのものですね。
テントサウナの後は、水風呂(プール)に浸かる、もしくはすぐ傍が海なので、海にダイブするのもありですね!そしてビーチチェアでゆったりリラックスして外気浴は最高のリラクゼーション時間!
五右衛門風呂体験
五右衛門風呂とはカマドを築いて釜をのせ、その上に桶を取り付け、底板を浮き蓋とし、その板を踏み沈めて入浴します。
絶景の砂浜での五右衛門風呂には、何とも言えない魅力があります。砂浜の広がる景色を眺めながら、温かい湯船に浸かる贅沢な時間は、まさに心身を癒す至福のひとときです。波の音が耳に心地よく響き、そよ風がやさしく肌をなでる中、日常の喧騒を忘れて心地よいリラックスが楽しめます。また、五右衛門風呂から眺める夕日や星空は、まるで絵画のような美しさで、自然の美しさに心が満たされます。
正に癒しそのもの。この体験は一生忘れないでものになるはずです!
広がる癒しの取り組み
浜辺でのテントサウナ、五右衛門風呂をきっかけに「癒し」の取り組みが少しづつ広がっています。例えば、早朝の姫が浜ビーチで実施した、ビーチサウナ。準備中に朝日が昇り 一面ピンク色の世界にうっとり。朝活サウナ かなり最高だと判明しました。また、農家さんのご協力を頂いて実施した、緑の農園から海を見下ろすみかん畑でのサウナやヨガは、風の音や木々のざわめきを聴きながら 大地とひとつになったような感覚に陥るほど。ビーチサウナとはまた違った絶景を体験することができます。
その他、中島産柑橘アロマオイルを使ったアロマスプレー作り。アロマについて学びながら自分だけのオリジナルアロマスプレーをつくったり、中島産柑橘アロマオイルを使った、アロマトリートメント。プロのセラピストによる確かな施術をうけることができます(下記は5/18(土)~5/19(日)に実施のイベント内容)。
「癒し」を島の課題解決に繋げる試みを今後も引き続き実施していきます。